成年後見制度での選挙権確認求め提訴

http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011020101000507.html

 成年後見人が付くと選挙権を失うのは法の下の平等を保障した憲法に違反するとして、茨城県牛久市の女性、名児耶匠さん(48)が1日、選挙権を持っていることの確認を求め東京地裁に提訴した。

 代理人弁護士によると、成年後見人が付いた人による選挙権確認訴訟は全国で初めて。

 成年後見制度は、認知症や知的障害などで判断能力が十分ではない成人の財産管理などを目的に、2000年に導入。公職選挙法は、成年後見人が付いた人は選挙権と被選挙権を有しないと規定している。

 訴状によると、匠さんは生後まもなくダウン症と診断を受けた。中程度の知的障害があり、地元の家裁が07年、父親の清吉さん(79)を後見人に選任した。

 匠さんがそれまで選挙公報を読んで欠かさず投票していたとして「平等権を侵害された」と主張している。

 匠さんは東京・霞が関の司法記者クラブで会見し「選挙は楽しい。選挙権を取り戻してほしい」と訴えた。

 同席した清吉さんも「後見を受けたからといって、何もかも分からないわけではない。選挙権まで奪ってしまうのはおかしい」と批判した。

2011/02/01 17:31 【共同通信】

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毎日新聞 2011年2月2日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110202ddm012040117000c.html

動画 tbsnewsi | 2011年02月01日
http://www.youtube.com/watch?v=vQ9C8NO4qk4