「灰色金利」融資、残高なお25% 禁止後は新規貸し付け抑制

消費者金融会社などが利息制限法に違反する「グレーゾーン(灰色)金利」で貸し付けている残高が、昨年11月末で融資全体の4分の1に上ったことが分かった。6月までに予定される改正貸金業法の全面施行に伴い、灰色金利での融資はできなくなる。これを機に、貸金業各社は同金利で貸し付けてきた借り手への新規融資を控える構え。個人や零細事業者の資金繰りは厳しくなるとみられ、払いすぎた利息を取り戻す動きや自己破産が急増する恐れがある。

 灰色金利は利息制限法の上限(年15~20%)を超えるが、出資法の上限(年29.2%)を下回る金利のことで、日本貸金業協会によると昨年11月末の同金利での融資残高は3兆5296億円。(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100119ATGC2901218012010.html)